2012年01月17日

無垢なる者の残酷さ


イノセント 原題:L'INNOCENTE
製作1975年 イタリア 監督:ルキノ・ヴィスコンティ
原作:ガブリエレ・ダヌンツィオ
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ
出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、
ラウラ・アントネッリ、ジェニファー・オニール


無垢なる者というのは純粋で穢れがないと同時に
わがままでエゴイスティックな部分があるのではないか
というのが私の持論です。
だって、赤ちゃんってお腹が空いたら泣いて・・・と
とにかく自分の要求があれば
こちらの都合はお構いなしに突きつけてくるんですから。

(あらすじ)
20世紀のローマの貴族社会。
妻ジュリアーナへの愛が冷めたトゥリオは未亡人テレザに
熱を上げていたが、ジュリアーナも他に男がいる事を知り
トゥリオはジュリアーナへの愛を再確認した。
しかし、ジュリアーナは不義の子を授かっており・・・。


トゥリオはひたすらにわがままでやりたい放題の男です。
自分の妻に向かって浮気相手の事を
「今まであんなに夢中になった女はいない」と
べた褒めするなんて信じられません!
しかも、自分は浮気してるくせに
妻は貞淑だと思うなんて・・・・・・・。
彼は釣った魚に餌はやらないけれど、いざ魚が逃げようとすると
途端に惜しくなる根っからのハンターなのです。

でも、そんなトゥリオは己の欲望に一番純粋なのかもしれません。
ジャンカルロ・ジャンニーニは当時30代半ばなのですが
時折少年のような表情を浮かべるんです・・・ひげ面なのに!
そんな彼に私もついついほだされてしまうのでした。

トゥリオはジュリアーナの気持ちもテレザの気持ちも
考えようとせず、最後まで自分の事ばかりでした。
そんなトゥリオが実はイノセントなのかも・・・・・。
(ホントは生まれた赤ちゃんの事を指していますが。)


posted by マミイ at 22:47| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | ラブ・ロマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントとTBを有難うございます☆
今参りました!

>自分の妻に向かって浮気相手の事を
>「今まであんなに夢中になった女はいない」と
>べた褒めするなんて信じられません!
>しかも、自分は浮気してるくせに

すごいキャラですよね〜!
現代の日本では、通用しない・・・と思いたいです!

>でも、そんなトゥリオは己の欲望に一番純粋なのかもしれません。
>そんな彼に私もついついほだされてしまうのでした。

ふふふふふ・・・マミイさん、コロッといきましたか???

>そんなトゥリオが実はイノセントなのかも・・・・・。
>(ホントは生まれた赤ちゃんの事を指していますが。)

私は赤ちゃんの事だと思ったのですが、原作にハッキリと書いてあるのでしょうか???
でも、人それぞれの受け止め方で良いような気がします♪

ヴィスコンティの遺作で、ちょっと迫力不足だったけど、まぁまぁ良い作品でしたね〜。
Posted by miri at 2012年01月18日 08:51
miriさん、おはようございます。

>ふふふふふ・・・マミイさん、コロッといきましたか???
『流されて・・・』のワイルドな感じもよかったんですけど、
今回のダダっ子のお坊ちゃん風(もういい歳でしたが^^;)も
ステキでした。
ジュリアーナも心の奥底ではトゥリオをまだ愛して・・・というか
縁を切るほどは嫌いにはなってなかったんではないかと
勝手に思っています。
どんだけ悪さをしても、なぜか許されちゃう人っているんですよね。

>私は赤ちゃんの事だと思ったのですが、原作にハッキリと書いてあるのでしょうか???
ウィキペディアからの受け売りですが
原題は「罪なき者」という意味らしいです。
トゥリオは欲望には純粋ですけど、
罪はありまくりですからね^^;
まあ、彼は無神論者だから罪悪感なんてないでしょうけど。

あと、これもウィキペディアに書いてありましたが
ヴィスコンティは1972年に『ルートヴィヒ』撮影中に倒れ
(心臓発作と書いてありましたが、左半身麻痺の後遺症があり
脳血管系の障害ではないかと思います。)
1975年に本作を撮った時も
左半身がマヒしたままで車椅子に座って
メガホンをとっていたようです。

もしかしたら、死の覚悟は常にしていたかもしれないですね。
映画の撮影って本当に過酷極まりないでしょうから。
Posted by マミイ at 2012年01月18日 09:16
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2−1010 イノセント
Excerpt: L’innocente (イノセント) 1976年・イタリア/フランス 4月初め 前から買ってあったDVD 監督 ルキノ・ヴィスコンティ 主演 ジャンカルロ・ジャ..
Weblog: 映画鑑賞の記録
Tracked: 2012-01-18 08:25

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