猿人ジョー・ヤング 原題:MIGHTY JOE YOUNG
製作1949年 アメリカ
監督:アーネスト・B・シュードサック
脚本:ルース・ローズ
出演:テリー・ムーア、ベン・ジョンソン
レイ・ハリーハウゼンの初仕事の作品という事で鑑賞。
「キング・コング」みたいな巨猿ものを
勝手に思い浮かべていたら違いました。
特撮は・・・さすがです!
(あらすじ)
ナイトクラブの経営者オハラは新しいショーのために
獲物を捕らえにアフリカへと行くが
巨大なゴリラに襲われ、危ないところを
美しい女性ジルに助けられる。
ゴリラはジョーと名付けられジルの命令をよくきいた。
オハラはジルとジョーをアメリカに連れ帰り
ショーは大人気のロングランとなるが・・・・・。
1933年の『キング・コング』へのオマージュというか
夢よ再び・・・という感じで製作陣を再結集して
作ったそうで、なんとなくキング・コングに似ています。
ただ、ジョーの大きさは3mぐらいでしょうか。
ふつうのゴリラよりちょっと大きいぐらいでした。
そして猿の大きさだけでなく、お話のスケールも
ややダウンしています^^;
『キング・コング』の特撮を手がけたハリーハウゼンの
師匠でもあるウィリス・H・オブライエンも
本作に関わっています。
ゴリラの動きはとっても滑らかで
ストップモーションアニメとは思えないほどです。
時々ピアノ線が見えるのはご愛嬌って事で。笑
こういう映画をみていつも思うのは
人間のエゴというか、利己的で欲深い面です。
はたしてジルとジョーは友情でつながっていたのでしょうか?
自分のエゴではるか遠い国へジョーを連れて行き
あれこれ命令するだけのジルはジョーを
奴隷のように扱っているようにしか見えませんでした。
ジル以外の人間も利己的で
いざ、自分たちの手に負えなくなってしまったら
「殺してしまえ!」なんてひどすぎます。
とってつけたようなハッピーエンドも
嫌いではないですが(笑)、
特撮以外はあまりみどころのない映画でした。
懐かしいですねぇ…一度どこかで見た記憶はあるんですけど全然覚えていません。
ハリーハウゼン関連は観てレビューしておきたいなぁ。
当時のぎくしゃくしている特撮は味があっていいですねぇ。(^^)
ハリーハウゼンの名前を聞かなかったら
スルーしていたと思います。
お話もキングコングの縮小版といった感じです^^;
今の本物と見間違えるようなCGはすごいですが、
この頃の特撮のような味わいは
コンピューターの計算では出せないですよね。