アウェイ・フロム・ハー 君を想う
原題:AWAY FROM HER
製作2006年 カナダ 監督:サラ・ポーリー
原作:アリス・マンロー
脚本:サラ・ポーリー
出演:ジュリー・クリスティ、ゴードン・ビンセント、
オリンピア・デュカキス
もうそろそろ、病気や障害がテーマの映画を
「泣ける映画」とか言うのをやめてほしいです。
何に対して泣くのでしょうか?
「かわいそう」だから?
自分がその立場にいなくてよかったって思う事でしょうか。
(あらすじ)
グラントとフィオーナは結婚して44年。
若い頃はたくさん火遊びもしたグラントだが、
今はフィオーナと仲睦まじく暮らしている。
フィオーナが認知症になり、施設に入る事になり
1か月の面会禁止期間を経てグラントがフィオーナに
会いに行くと、フィオーナは別の男性と仲良くなっており
まったくグラントの事を覚えていなかった・・・・・。
う〜〜〜む、私はどの作品もいいところを探そうと
するのですが、コレは無理でした。
嫌なところばかりが目についてしまって・・・・・。
施設の職員がグラントに対して全くフォローしないところ。
認知症とはどんな状態になるのかなどを説明せず
記憶が戻らないのは本人のせいといわんばかりにしてるのは
とっても疑問でした。
そのくせ、フィオーナが歩かなくなったら
今度はグラントに「心を鬼にして歩かせなさい」などと
勝手な事を言い放ってるのは腹が立ちました。
結局グラントがやってる事は
フィオーナのためなのか、実は自分のためなのか
・・・・・そういうのも見えませんでした。
男って利己的な生き物なのよね!って
監督は思っているのかしら。もしかして男嫌い???
ラストは感動するどころか「はあ?」となってしまいました。
ある意味奇跡が起きたかのような終わり方でしたが、
(グラントにとっては悪夢!?)
認知症の方は本当に全く正常に見える日もあれば、
全然ダメな日もあるのです。
台詞ではそういう部分がありましたが
そういうのがこの映画ではまったく伝わりませんでした。
いい時と悪い時があるから介護する家族は
とまどい、苦悩しているのです。
認知症を扱っているけれども
実態みたいなものがまったく見えてきませんでした。
フィクションだからといえば、そうなのですが
病気の事をちゃんと調べてから使ってもらいたいです。
時系列を動かしてるのもこの作品にとって
なんのメリットも感じられず
ただただ混乱するばかりでした。
仰るとおりです〜ぅ!
記事に書かれた事、全部同じように思いました。
ジュリー・クリスティは、上手だと思ったのですが、全体的に文句タラタラの作品でした。
どの映画見て泣こうが泣くまいが、鑑賞する皆さんの勝手だと思いま〜す(爆)
お話自体がどうにも好きになれませんでした。
30歳前にこの作品を監督したことが評価されているようですが、
私にはまだ早すぎたように感じました。
原作は女性作家が70歳の時に出版した短編らしいので
いつか図書館に行ったら借りて読んでみようと思います。
(自分では買わないと思います。)
ムービープラスの放送で観たのですが、
前は「元気が出る映画」として「NINE」が放送されてましたし、
残念ながら企画してる人とはあんまり感性があわないかも^^;