原題:LA GLOIRE DE MON PERE
製作1990年 フランス 監督:イブ・ロベール
原作:マルセル・パニョル
脚本:ジェローム・トネール、ルイ・ヌスラ、
イブ・ロベール
出演:フィリップ・コーベール、ナタリー・ルーセル、
ジュリアン・シアマーカ
ちょうど「ソーグのひと夏」という
パリ育ちの10歳の少年がフランスの中南部にある
オーベルニュ地方の田舎に
避暑に行くお話を読んでいるところだったので
同じような作風の本作にも親しみを覚えました。
(あらすじ)
マルセル少年は9歳。
教師である厳格な父と優しい母、弟妹と
叔母夫婦と共にプロバンス郊外の別荘へと
避暑に出かける。
田舎での暮らしは少年にとって初めての事ばかりで・・・。
うちの長男は8歳で、最近は同じことをしても
今までと反応が違ったり、大人の矛盾点を痛感して
ふてくされたり、憤ったりしてます。笑
少しずつ大人への階段をのぼる年頃なんでしょうね。
マルセル少年も赤ちゃんはキャベツから生まれない事を知り
ちょっとずつ大人の階段をのぼりつつあります。
(とはいえ、おへそから出てくると思っていましたが。笑)
原題は「父の栄光」だそうです。
マルセルは父をとても尊敬していて、
愛していることがわかります。
冷静に見ると、義兄の信仰心や同僚の虚栄心を
馬鹿にしていて嫌な感じもするのですが、
息子から見ると博学で完璧で自慢の父親のようです。
しかし、そんな憧れの父も田舎では勝手が違い、
狩りも満足にできなくてマルセルは衝撃を受けます。
父の狩りを成功させようと奔走するマルセル少年に
心打たれました。
(とはいえ、勝手に家を出て行ったから
親心としてはハラハラしながら見てました。
映画ではないでしょうが、獲物と間違えられて
誤射だってありえない話ではないですから。)
のどかなプロバンスの風景、荒々しい嵐
美しくも畏怖の念を抱かせてくれる自然を
満喫できる作品でした。
続編は『プロヴァンス物語 マルセルのお城』で
今度は母の事を描いているようです。
これから観ようと思います。
本作のマルセルだけでなく
うちの息子たちを見ていても、「ソーグのひと夏」の
オリヴィエ少年を見ても思うのですが、
男の子って母親には特別な思いを抱いてくれる
ものなのでしょうか。
【関連する記事】
続編とまとめてひとつの記事なんですがTBしちゃいました。続編を観終わってから読んでください。
マルセルの父親を想う気持が、変化も含めてよく伝わってきましたよね。狩りを陰から見守るシーンでは、わたしもハラハラしてしまいました。
この間「アラバマ物語」を観た時、ちょうどこれと逆のエピソードがあったなぁとマルセルのことを思い出しました。頼りないと思っていた父親が銃の名手だったという方が子供的に嬉しいでしょうけど、「マルセルの〜」のエピソード方が親しみが湧くかな。
心の琴線に触れる作品だったと思います。
トラックバックもありがとうございます。
実は宵乃さんの記事を読ませていただいていたのですが
続編を観てから感想を書こうと思ってました。
マルセルにとって完璧な存在ではなくなってしまったけれども
それでも父を誇りに想う気持ちは変わっていない点も
しっかりと描かれていてよかったですね。
「アラバマ物語」の父は本当に理想像ですよね。
今思うと、完璧すぎる親を持つと
もっと大きくなってから父を超えたいと思っても
難しくって挫折しちゃいそうですね^^;
できるだけ早く続編を観たいと思います。
この映画と続編は、8月に録画していたのを、先月やっと見ました(笑)
まだ「ポリアンナ」だけが残っているのですよね〜いつか見ますのでよろしくネ☆
>のどかなプロバンスの風景、荒々しい嵐
>美しくも畏怖の念を抱かせてくれる自然を
>満喫できる作品でした。
マルセルの夏は素晴らしかった♪大好きな作品ですが、私は多くの方がセットでと仰る続編が好きではなくて、この作品だけで良かったように思っています。
マミイさんはどう思われるかしらん???
記事を(ゆっくりと)楽しみにしていますね!
ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
作品名:第3回 リクエスト企画 第1位作品
さて、何でしょうか? → こちらにてご確認ください(http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-1802.html)
鑑賞日は12月2日(金)〜4日(日)の三日間です。
(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ〜!)
(この日程より早めには見ないでね☆)
是非、皆さんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありません)
この作品DVDは、多くのレンタル屋さんに、多分、あると思います。
ご一緒に楽しみましょう〜♪
追伸:「ジャイアント・ピーチ」たまさんが見て下さって、嬉しかったですね!
「お城」も観ました。
「夏」だけでいい・・・私もそっち派かも。
ただ、「お城」単品だけではきついので
そういう意味ではセットで観た方がいいと思いました。
(思ったほど母の事が描かれていなかったので
それもちょっと残念でした。
まあ、「あいまい訳詞クラブ」をするようになってから
大好きなもの、特別なものほど
うまく描写できないなぁという想いがあるので
作者の気持ちもなんとなくはわかるのですが。)
で、次回のブログDEロードショーのお知らせ
ありがとうございます!
おぉ、正統派の作品ですね〜♪
前回のお口直しにはちょうどいいかも^^;
>「ジャイアント・ピーチ」たまさんが見て下さって、
>嬉しかったですね!
はい!
苦手世界だったのに、鑑賞してコメントまで
残していただいて・・・・ホントに選者冥利につきました。
貴重な経験をさせていただいてありがとうございました!