太陽の帝国 原題:EMPIRE OF THE SUN
製作1987年 アメリカ 監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:J・G・バラード
脚本:トム・ストッパード
出演:クリスチャン・ベール、ジョン・マルコビッチ
前々から観ようとは思っていたのですが、なかなか
機会がありませんでした。
なんてったって、座布団と幸せを運ぶあの人が
出演している作品ですからね!
・・・・いやいや、お目当ては少年時代の
クリスチャン・ベールです。
(あらすじ)
1941年の上海租界で両親と幸せに暮らすジェイミー。
日本軍の侵攻により両親とはぐれ、
収容所に送られてしまう・・・・・・。
クリスチャン・ベール演じるジェイミー(=ジム)は
利発そうな子なのですが、
ホント、典型的なお坊ちゃんなんです。
よくもまあ、こんな甘ちゃんで生き残ったなぁと思いました。
(原作者の自伝的小説らしいですが。)
戦争とは直接関係のない子供が戦争に巻き込まれるという事で
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』を
思い出しました。
戦争が悪いうんぬんよりは、どこかよその世界の事、
まずは零戦カッコイイ!とかそういうレベルなんですよね。
その気持ちはなんとなくわかりました。
しかし、残念ながらあんまり感情移入はできませんでした。
ジムが日本兵に敬礼する姿に感動したという
感想をどこかで見かけましたが、私は嫌でした。
意味がわかってやってるのかなぁ?とひたすら疑問でしたし
わざわざ感動するような音楽をつけてるのも嫌でした。
戦争によって成長していく少年の物語というふれこみ
なのですが、結局戦闘機カッコイイのレベルからは
ほとんど成長してないような気がしました。
しかし、ラストでほとんど感情を表に出さなかった
・・・出せなかったジムを見て、心に大きなダメージを
受けすぎていた事がわかり、切なくなりました。
で、皆さんお待ちかねの(・・・待ってない?笑)
山田隆夫さんの出番ですが、
ガッツ石松さんの部下として
蘇州の収容所へ行く運転手として出ています。
思ったより出番もセリフも多かったように思います。
あと、蘇州の収容所にベン・スティラーがいました。
彼は芸歴長かったんですね。
【関連する記事】
だいぶ前に観たけれど、確かに「ポケットの〜」と似た、別世界を垣間見る主人公という雰囲気があったかも!
お芋にたかった虫をぜんぶ食べて、栄養確保してるシーン(ありますよね?)が印象に残ってます。
”敵も味方もない戦争”まさにその通りでしたね〜。
どちらも非戦闘地域の少年が主人公という事で
ちょっぴり似ていましたよね。
>お芋にたかった虫をぜんぶ食べて、栄養確保してるシーン
ありましたよ〜。
ジェイミーがあまりにも淡々と食べているので
最初は虫ってわからなかったくらいです。
この頃から無感動状態、心に傷を負っていたのだなぁと
後になってから思いました。
改めて観なおすと、また感想が変わりそうな映画でした。