ラブリーボーン 原題:THE LOVELY BONES
製作2009年 アメリカ・イギリス・ニュージーランド
監督:ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルト
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、
ピーター・ジャクソン
出演:シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ、
レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、
スタンリー・トゥッチ
設定的にはあまり観たくない内容だと思っていましたが
シアーシャちゃんが演じているというので
やっぱり観てみる事にしました。
(あらすじ)
14歳のスージー・サーモンは普通の家庭に生まれ、
初恋が成就しそうな幸せな時に無残にも殺害されてしまう。
天国に行かず、家族や犯人を見守るスージーは・・・・・。
人間は死んでしまったらハイ、それまでよ、
なのかもしれません。
霊感の強そうな少女も出てきますし、もっと
スージーが現世に関わるお話なのかと思ったら
全然違いました。
むしろ、祈りとはこんなに届かないものなのか
・・・・・と、切なくなりました。
スージー演じるシアーシャ・ローナンの表情、
ホントに何とも表現できないほどすばらしいです。
普段のメイクしている画像ではそんなに思わないのですが、
14歳という多感な年頃の表情を浮かべさせたら
右に出るものはいないかもしれませんん。
ホント、キスすら未経験じゃないかという演技、
すばらしすぎます!!
マーク・ウォールバーグもレイチェル・ワイズも
いいパパ&ママを演じていました。
レイチェル・ワイズなんて、本当はもっとキレイなのに
そのオーラを見事に消してました。
作品の中では母親の描写があまり出てこなかったのですが、
それはスージーがパパっ子だったからかもしれません。
母だってちゃんとスージーの事を想っていただろうし、
悲しかったと思うのですが、他に2人も子供がいるし
生きて食べていかなければいけません。
(パパは悲しすぎて仕事に手がつかなくなってそうだったし。)
そういう描写がなかったのは、スージー視点で
描かれているお話だからかもしれません。
(ラストなどもちょっとわかりにくかったんで、
何が言いたかったのかな?としばらくとまどいました。)
もしも我が子が・・・・・なんて事は絶対に
想像したくない映画です。
そんな事考えたら観れないと思います。
唯一の救いはスージーが乱暴されたりなどの
直接的なシーンが描かれなかったことでしょうか。
それでも、泥まみれのズボンや血まみれのバスルームなどで
彼女がどんなつらい行為を受けたのかは容易に想像できます。
一応、映像がキレイ!という触れ込みだったのですが、
私はあまりピンときませんでした。
映像がキレイといえばこの前観た『落下の王国』の方が
すごかったと思います。
まあ、これも私がまだ死んだことがないから
ピンとこないのかもしれません!?
死んだらそれまで、と書きましたが
それまでに生きてきた事、存在していたことが
全て消えてしまうわけではありません。
生きている人はいつかは前を向いて
生きていかなければいけないのかもしれません。
立ち止まって振り返る、想い出に浸る事は悪い事じゃないし、
前に進むことも悪い事じゃない。
自分のペースでいいんだと思います。
・・・なんか、だんだんと何が言いたいのか
自分でもわからなくなってきました。
「死」と向かい合うっていうのは
本当に難しい問題なのだと思いました。
本当は、ラブリー「ボーン」なので骨だけに
「骨は一度折れたら強くなる」と聞いたことがあるから
悲しみを知ったヒトはより深みのある人間になる、と
締めたかったのですが、折れた骨が強くなるというのは
どうやら都市伝説みたいです。
自分にとっては素晴らしい作品でした!
本当にハーヴェイの所業からは目を背けたかったですけどね…
いきなりで無礼は承知なんですが、良かったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
最初観終わった時はあんまり意味がわからなくって
ポカ〜ンとしていたのですが、
時間が経つにつれ、ジワジワときてます!
上手く言えないですが、良い映画ですよね!!
相互リンクありがとうございます!
へっぽこブログですが、こちらこそよろしくお願いいたします。
>丹波哲郎さんの「大霊界」って映画の副題が
>確か「死んだらどうなる」でしたね?
え〜〜っ、それは知りませんでした。
何も考えずにつけたんですよ!
私ってばかえるままさんだけでなく、
丹波さんともシンクロしてたんですね。笑
私は無性に「大霊界」がみたくなってきました。
それか、「007は二度死ぬ」ですね。
昔の丹波さんってめちゃめちゃ男前でしたよね。
シアーシャ・ローナンはこの映画しか知りませんが、
実にまあ、可憐な花の様な美しさでした。
なんとも形容しようがない、ピュアな表情をしますね。
でもお話は不愉快で、感想も書いてません。
こんな映画を作って誰が得するの、と思いました。
あと、シアーシャちゃんの名前の覚えづらさも、
日本での人気を妨げている気がします。
シアーシャちゃんは私の中で今、イチオシです。
(・・・あ、←の好きな女優を更新しなくっちゃ。)
この映画は純情無垢な少女が理不尽に殺されるという
始まりからして不愉快極まりないんですよね。
でも、最後まで目を背けることなく観れたのは
凄い事だなぁと思いました。
原作がすごいのか、監督がすごいのか
はたまた、シアーシャちゃんがすごいのか・・・・・。
シアーシャはアイルランド・ゲール語で
自由を意味するらしいです。
Saoirse・・・私には読めません。