ラースと、その彼女 原題:LARS AND THE REAL GIRL
製作2007年 アメリカ 監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:ナンシー・オリバー
出演:ライアン・ゴズリング
シチュエーションを聞いただけではコメディなのかと
思っていましたが、ところがどっこい、
いい話で優しくなれました。
(あらすじ)
ラースは兄のガスの家のガレージに住んでいる。
心優しい青年だが、とてもシャイでガスの妻カリンは
とても心配している。
ある日ラースが彼女を連れてくると言い喜んだガス達であったが
なんと、それは「ラブドール」のビアンカだった・・・・・。
ラースは無口だけれども、心優しい青年なのです。
でも、年頃の女性の前に来ると
緊張して文字通り硬直してしまいます。
本当にこちらにまで緊張が伝わってくるような
ライアン・ゴズリングの名演技でした。
ラブドールを連れて歩く人が周りにいたら
・・・・・フツウはひいてしまうと思います。
でも、この町の人は優しい!
そんなラースを受け入れてくれるのです。
他人を否定することは簡単だけど、
ちゃんと受け入れてあげた人々に拍手を送りたいです。
大人になりきれてなかったラースが大人になるためには
ビアンカが必要だったのだと思います。
ビアンカっていうのは、自分の思い通りになる
理想の恋人なのです。
でも、ビアンカだけではラースが大人になる事は
できなかったと思います。
それが、周りの人たちの暖かい見守りと協力なのです。
優しい気持ちになれる映画でした。
こういう町に住みたいです。
ホント町の人たちの温かみが伝わってくる作品でした。ただビアンカを受け入れるんじゃなく、ビアンカに居場所や人生を与えて、本当に自分で考え動くような人間として扱う事で、ラースの成長を促しているのが凄かったです。
お医者さんの助言をそのまま実行しただけでは、こうはならなかったですよね。
そして、そこまで町の人が協力してくれるのも、ラースを見ていると納得できました。名演技だったと思います!
トラックバックもありがとうございます。
>ビアンカに居場所や人生を与えて、
>本当に自分で考え動くような人間として扱う事
存在を認めるだけでもなかなか難しいのに
ここまでやってあげるなんて本当にすごいですよね。
ラースは口数が少ないけれど、
心優しい青年であることが伝わってきましたよね。
出てくる人みんなあたたかくていい映画でした!