ブラインドネス 原題:BLINDNESS
製作2008年 日本・ブラジル・カナダ
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ
脚本:ドン・マッケラー
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、
ガエル・ガルシア・ベルナル、伊勢谷友介、
アリス・ブラガ、ダニー・グローバー
以前のブログDEロードショーでみた
『シティ・オブ・ゴッド』の監督さんの作品で
何度かスルーしていたのですが、やっと観れました。
(あらすじ)
ある日突然目の前が真っ白になり失明するという
奇病が発生する。
その病は伝染性があり、患者たちはわけもわからぬまま
隔離施設に強制的にいれられるようになった。
眼科医の夫が隔離されることになた妻は盲目になったと偽り
自ら隔離施設に入ったが・・・・・。
現実ではありえない設定だって思うかもしれませんが、
ネットの匿名性に隠れ、自分が誰だかわからないのをいい事に
傍若無人にふるまってる輩をみると
この映画と同じじゃないかな、と思います。
人間、極限状況では自分の命や欲を優先します。
それは悪い事ではないです。
でも、それをなんでもない時に突きつけられると
・・・・・怖いです。
自分はどう行動するんだろうか?と。
他人の為に自らを犠牲にする必要はないと思いますが
欲だけにおぼれたくはないです。
食欲や性欲は人間が生きる上で必要な本能だと思いますが
理性で自らを律する事ができるのも人間の本質だと思います。
見えなくなった事によって見えてきたもの、
それを見えてからも忘れずに生きていけたらいいなと思います。
・・・・・・・でも、忘れるのもまた人間なんですけど。
今日一日、この記事の事を考えていました。
とても冷静な記事を書かれていたので、心底ビックリして、すごいな〜って思いました。
>見えなくなった事によって見えてきたもの、
>それを見えてからも忘れずに生きていけたらいいなと思います。
>・・・・・・・でも、忘れるのもまた人間なんですけど。
私はこの映画はひたすら「気持ち悪い」と思いましたが、一番好きでなかったのがラストで、順番に治ってゆくとして、その時、この人間関係がどうなるのか?この異様な世界がどうなるのか?と思ったときに、良い方向に希望があるとは、どうしても思えなかったからです。
でも、マミイさんのような方が多ければ、うまくゆくのかもしれませんね・・・。
あと、整合性が合わない、一人だけ感染しない何の理由も説明もなく、映画としても良い出来とは思えなかったです。
でもこうして記事になさって、本当にすごいな〜って思っています☆
根が楽天家なもので。笑
人間、誰しも汚い部分や悪い部分を持っていますが
それでも、最終的には人間には良い部分が残っていることを
信じていたいです。
パンドラの箱の底に希望が残っていたように・・・。