その土曜日、7時58分
原題:BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD
製作2007年 アメリカ・イギリス 監督:シドニー・ルメット
脚本:ケリー・マスターソン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、
マリサ・トメイ、アルバート・フィニー
レンタルしたDVDで観た予告が気になっていたところ
ちょうどムービープラスで放送されたので観てみました。
(あらすじ)
それは簡単な計画・・・のはずだった。
ハンクは金欲しさに兄アンディの誘いに乗り
両親の営む宝石店に強盗に入ろうとするが・・・・・。
ニック・ホーンビィ原作の映画なんかに出てくるダメ人間は
なんとな〜く憎めない、愛すべき人物像なのですが
本作の兄弟はホント、ダメでした。
こちらがあきれはてるほどのダメ人間。
そんな彼らが立てる計画が完璧なはずがありません。
当初に描いた絵とは全く違う方向に行ってしまい、
それらを修正する力さえないのです。
だからと言って、彼らを批判する資格が自分にはあるのだろうか。
私もあそこまでひどくはなくとも、ダメ人間だから・・・。
観た後にスッキリすることはないです。
でも、体調のいい時に一回観てみてもいい作品だと思います。
(体調が悪かったら、多分ズンッと沈みこんじゃうので
おススメできません。)
あ、いきなり冒頭から激しい○○シーンから始まりますので
小さいお子さんがいる場合は注意してください。
一応R−18です。
とはいえ、マリサ・トメイの胸は大きすぎず、小さすぎずキレイです。
この時は43歳ですか・・・艶がありますね。
【関連する記事】
鑑賞されたのですね!
>だからと言って、彼らを批判する資格が自分にはあるのだろうか。
あります、あります☆
>私もあそこまでひどくはなくとも、ダメ人間だから・・・。
いえいえ、ほとんどの普通に暮らす一般の日本人は、ご自身でご謙遜なさって「ダメ人間」と仰っても、ほぼ全員が、あそこまで酷くないので、言う権利はあります☆
>観た後にスッキリすることはないです。
ホントにそうでした・・・。
とにかくいやーな気持ちで終わる映画って好きじゃないのです。いやーな気持ちと、重厚な気持ちって違いますからね・・・。
なんというか全部が全部、良くない方向へと回る歯車で・・・
時系列を乱すのは、流行りなんでしょうけどね、この映画の場合「その人なりの言い訳」としか思えなくてね〜イヤだわ〜と思いました。
>でも、体調のいい時に一回観てみてもいい作品だと思います。
ハイ、そう思います。映画としては出来は悪くないし、監督の遺作ですので♪
シドニー・ルメット監督。
これが遺作となったってことか。
90近いジジイが作ったとは思えない冴えまくりの心理サスペンスでしたよね。
緊張感とかハンパないし、役者もうますぎる。
後半のみんな一気にどん底に落ちて行く地獄展開が痛快。
ダメ人間を、美化することなくダメに描いているので、この映画は好きです。
イーサン・ホークのイライラさせられるダメぶりも良いし、
個人的に苦手なブタマン、じゃなかったホフマンも、
長男の葛藤をうまく演じていて、ボクも長男として身につまされました。
もちろんマリサ・トメイも最高ですね!
いろいろな意味で……。
あそこまでダメだと、自分のダメさ加減まで
浮き彫りにされてような気がしました。
>とにかくいやーな気持ちで終わる映画って好きじゃないのです。
私も体調が悪い時に観るとズンッと沈みこむというか
オチてしまう映画は好きじゃないです。
今回は割と体調のいい時の鑑賞だったのでよかったです。
(miriさんがおっしゃってたから
ある程度の心の準備もできてたし♪)
本当にお亡くなりになったのはつい、この間ですね。
年齢を考えたら、そうかぁ・・・・
そんなお年に作ったとはとても思えません。
後半はとんでもない事になっていましたね。
これだけやったら、自分が死んだことを
悪魔には絶対に知られたくないだろうなぁと
原題を見ながら思いました。
まっすぐにダメ人間を描き切りましたね。
あれだけのダメさを見せられたら、
自分のダメさはどうなのか、悪魔に自分の死を
気づかれたくないなぁと考えずにはいられませんでした。
ホフマンはこういうヌメッとした気色の悪い役を
演じさせたら右に出るものはいないと思っています。
(そんなホフマンを私は好きなのですが・・・。)
イーサン・ホークも親父さんが言ってたとおり
赤ちゃんにしか見えませんでした。
イーサンって若返った?と見ながらずっと思ってました。
マリサ・トメイは素敵です。
顔とボディのバランスが非常に良いですね。