2010年11月17日

事は簡単にすすまない


ゾディアック 原題:ZODIAC
製作2006年 アメリカ 監督:デビッド・フィンチャー
原作:ロバート・グレイスミス
脚本:ジェームズ・バンダービルト
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、
ロバート・ダウニー・Jr


ジェイク・ギレンホールとロバート・ダウニー・Jrが
出演するというので楽しみにしていた映画の一つです。
ま、実話を題材にしたものはこんなもんでしょうな。

(あらすじ)
1969年7月にカリフォルニアで男女が射殺される
事件が起きる。
その後サンフランシスコの新聞社に
ゾディアックと名乗る男から犯行声明が送られてくる。
記者のエイブリーと漫画家のグレイスミスは
この事件を調査するが・・・・・。


『コールドケース』や『クリミナル・マインド』などの
海外ドラマなら犯人が捕まって大団円となるんでしょうが、
実話がもとになっているので
かなり淡々とすすみます。
事件は古いものなので、科学捜査も発達してなさそうだし
警察間の連携も悪くて、ドラマチックな手がかりも
ほとんど出てくることはありません。
(州を越えているから今ならFBIの管轄になるのかしら?)

作中で『ダーティハリー』が放映されていたのですが、
スコルピオは実際にゾディアックがモデルとなっているようです。
それを踏まえて再見するとまた新たに思うことが浮かびそうです。
実際の事件はフィクションのようにはいきませんね。


あと、警察が犯人だと狙いを定めると
証拠をこじつけようとするのが
色々な冤罪事件を見聞きした後では
ちょっと怖かったです。

『ブラック・ダリア』の時も思ったのですが
犯人は誰か・・・・・明快な答えが出ず
もやもやしちゃうのは未解決事件の実話ならではかも。
posted by マミイ at 16:44| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | サスペンス・ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この間、gyaoで観ました〜。確かに観終わってもやもやが残りますよね。でも、終盤の主人公がかすかな手がかりを追っていくところは、手に汗握りました。冤罪が気になってしまうというのも同感です。

>スコルピオは実際にゾディアックがモデルとなっているようです。

そうなんですか!それは知りませんでした。
アメリカでは本当に有名な事件ということですね。
気がかりなのは、この映画(もしくは原作)のせいで容疑者の遺族が嫌がらせを受けてないかといこと。アメリカでもそういうの多そうですし・・・。
Posted by 宵乃 at 2010年11月18日 12:11
宵乃さん、こんにちは。

半分ドキュメンタリーのような映画だったので
スッキリはしなかったですね。
ある程度は強引にいかないと
犯人を逮捕できないのかもしれませんが
自分の筋書き通りの証拠しか採用しなかったりして
ちょっと気になってしまいました。
(私は逆にあの人の誤字の癖などを知ってる人が
犯人じゃないかと疑ってしまったんですが・・・。)

犯行声明をメディアに送りつけた初の犯罪者らしいです。
捜査に行き詰った警察は映画館にゾディアックが
現れることを期待して張り込みまでしたのだとか。

容疑者・・・すごく詳しく描かれていましたよね。
本名なんでしょうか?
似顔絵も公開されてるようですし、
容疑者の関係者はすごく非難されてそうですよね(>_<)
Posted by マミイ at 2010年11月18日 23:23
冤罪事件は古今東西、昔から、多数起きてますから、本当にコワイ事です・・・・可視化が叫ばれてますが、それもまた、都合の良い様に運ばれるかも知れませんし・・・難しいですね。

この映画は、なんだか手に汗握りそうですね。
Posted by かえるまま21 at 2010年11月19日 11:17
かえるまま21さん、こんにちは。

海千山千のずる賢い犯人を自白に追いこむ為には
多少のかけひきや脅しに近いものは必要なのかもしれませんが
その相手が無実で弱い人だったら・・・・と思うと
とてもつらくて怖いですよね。

途中は確かに手に汗握るんですが、
いかんせん未解決事件なだけに
ラストはちょっともやもやしてしまいます。
Posted by マミイ at 2010年11月19日 22:11
こんにちは、マミイさん☆ 
ちょっとお久しぶりですネ。
この映画、鑑賞しました。

「遠い空の向こうに」の彼が、この映画でも頑張っていて嬉しかったです。ロバダウさんは特に活躍もなかったような???
事件の事より、それを追う人々の、普通の生活などが描かれていて良かったです。
最後の字幕でも、その人に違いないような事を書いていたけど、本当の事は分からないからね〜!

バカー!って思ったのは、天国に行ってから奴隷にする件で、自分が天国に行けると思っているなんて、おめでたい犯人でした♪
Posted by miri at 2010年11月29日 17:22
miriさん、こんにちは。
お久しぶりです。

これは私にしては珍しく映画館で予告をみたのですが、
ロバダウさんとジェイクくんがコンビを組んで
謎に挑むという作品だと誤解していました。

99%怪しくても証拠がなければ
ただの憶測でしかないんですよね。
ああいう書き方をすると犯人だと信じる人はいそうですが。


キリスト教では死刑囚でも最終的には
全ての罪を許されていたような気がします。
(タイトルとかは思い浮かびませんが、
何かの映画でそういう場面を見たような・・・。)
遺族にとってはたまりませんけどね。
Posted by マミイ at 2010年11月29日 23:19
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