決断の3時10分 原題:3: 10 TO YUMA
製作1957年 アメリカ 監督:デルマー・デイビス
原作:エルモア・レナード
脚本:ハルステッド・ウェルズ
出演:グレン・フォード、ヴァン・ヘフリン
2007年に『3時10分、決断のとき』という映画が
製作されていてなかなか評判がいいようなので
(私は未見です。クリスチャン・ベールが出てるから
絶対に観ようと思ってます。)
とりあえずオリジナルから観てみる事にしました。
(あらすじ)
ベン・ウェイドは強盗団のボスで駅馬車などを
襲撃していた。
借金苦にあえぐ牧場主のダンは子供たちといる時に
襲撃現場を目撃するが、何もできなかった。
ある日ベンは捕まりユマに護送される事になり、
お金のためにダンは護送役を引き受けるが・・・。
ベン・ウェイドは悪役ながらとってもかっこいいのです。
男気もあり、人間的な余裕もあって
人をひきつける魅力があります。
一方ダンはどちらかというと普通の男。
牧場経営もあまりうまくいかず、
正義を貫きたくともなかなか手が出ません。
(しかし、子供や自分の身を守るためには
それで正解だったと思うし、この行動で
ダンが不甲斐ない男だとは思いません。)
そんなダンが危険で報酬の高い仕事を引き受けたのは
当然の事だと思いました。
ユタ行きの列車に乗せるのが仕事、
でもベンを助けに手下がやってくる危険があります。
ベンはお金も持ってるし、言葉巧みに誘惑してきます。
心が揺れるのは当たり前ですよね。
この映画でもポイントは家族愛だと思います。
危険な仕事を引き受けたのは家族のためなのです。
大金の誘惑に心が揺れるのも家族のためなのです。
ダンの奥さんは芯の強い女性で行動的で
すごいステキでした。
私はあんな風に夫を支える事ができるかしら・・・。
ラストのダンの行動にはちょっと疑問が残るところも
ありましたが、それでも、ああいう終わり方が
一番よかったのだと思います。
リメイク版もぜひとも観てみようと思います。
>しかし、子供や自分の身を守るためにはそれで正解だったと思うし、この行動でダンが不甲斐ない男だとは思いません。
ですよね。時代のせいなのかもしれないけど、わたしは奥さんには共感できなかったです。大変な時に危険な場所に出向いてくるし・・・。物語の都合でこういう性格になったのかなぁと思ってしまいました。
ラストのダンの決断には少し驚かされました。でも、銃の名手だというし南北戦争経験者とかなら、仲間の犠牲を無駄にしたくないと危険に立ち向かってもおかしくないかなぁと思いました。時代背景がよくわからないので、想像ですが。
機会があったらリメイク版も観てみたいです!
>大変な時に危険な場所に出向いてくるし・・・。
言われてみれば、そうですね。
物語上の都合もあるでしょうが、
荒れ地を開拓して暮らしていくには
肝っ玉が相当据わってないとできないのかもしれませんね。
>機会があったらリメイク版も観てみたいです!
ぜひぜひどうぞ!
最初の方はオリジナルの方が上かなぁ・・・と
密かに思っていたのですが、
リメイクはリメイクでとてもよかったです。
(私的にはお気に入りの男前が出ているので
評価が甘くなってますが。笑)
実は、本作のダンは全然覚えていないほど、
ウェイドの男気にしびれています。