ダウト 〜あるカトリック学校で〜 原題：DOUBT
製作2008年 アメリカ 監督：ジョン・パトリック・シャンリー
原作戯曲：ジョン・パトリック・シャンリー
脚本：ジョン・パトリック・シャンリー
出演：メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン
エイミー・アダムス
エイミー・アダムス観たさに鑑賞。
狐（メリル・ストリープ）と狸（フィリップ・シーモア・
ホフマン）にはさまれる純粋なシスターが
とってもお似合いでした。
（あらすじ）
あるカトリック学校の厳しい校長シスター・アロイシスは
シスター・ジェイムズからの報告を受け
生徒とフリン神父が不適切な関係になるのではないかと
疑いを抱くが・・・・・。
進歩的な神父と厳格で旧時代的な校長は
何かと対立していますが、ちょっとした事でめばえた
ほんの小さな疑いという火種が
いつしかどんどん大きく燃やされていく・・・という
お話です。
・・・・・が、カトリック学校という
私にはあんまり慣れない舞台のせいでしょうか、
そんなにお話にのめりこむ事はできなかったです。
ダウト・・・・疑いという事で
証拠はどこにもありません。
証拠はなくともピンとくる・・・女の勘ですね。
なんだか浮気発覚の現場みたい。
勘のみで神父を糾弾する校長、
神の前でやっちゃいけないことをやりつつも
「仕方がない」とバッサリ切って捨てる。
この辺の大人の事情をもちあわせる経験豊富さから
狐っぽい雰囲気を今回のメリル・ストリープから感じました。
一方のホフマンは快活で人当たりもいい狸タイプ。
（かわいい狸じゃなくって化けダヌキの方です。）
そんな海千山千の狐ＶＳ狸の対決の間で
翻弄されるエイミー・アダムスは健気でかわいかったです。
結局疑いは疑いのままで終わるので
もやもやしてしまうかも。
監督はクロなのか、シロなのかは
観客にゆだねているようでしたが・・・。
もしこれが裁判員裁判だったら
あなたはどう判断します？
エイミー姫にハマっていただけた様で、嬉しいです！
あと残っている出演作は、端役ですけど、
『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』くらいかなあ。
トム・ハンクスが主演で、なかなか面白いです。
宗教ネタは、日本人にはちょっと理解しづらいですよね。
ただボクは、怖い女の先生にイビられた経験があるので、
小学校時代を思い出しながら楽しめました（笑）。
「狐VS狸」、まさにそんな感じです。
狐の方が一枚上手でしたけど……。
自分が裁判員だったら、メリル先生に押し切られそう。
最初に見たキラキラプリンセスも好きだし、
ケンさんに教えたいただいたエイミー・アダムスも
甲乙つけがたく、どのキャラもよかったです。
演技しているのではなくこれが素なのかな〜？と
感じさせてくれる彼女が好きです。
『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』も
チェックしてみますね。
宗教学校とかよくわからないですよね。
（とはいえ、息子の通っている幼稚園はカトリック系で
シスターとか神父さんとか時々みかけますが。）
ああいう来ただけでみんなが直立不動になる先生って
めちゃめちゃ怖いですよね。
メリル先生がいると学級崩壊は起きないと思います。（笑）
狸もなかなか侮れませんよ。
結果的には栄転ですから。
うるさいオバハンがいるところより
もっとのびのびできる場所を選んだのかもしれないし
そこのところはうま〜くぼやかしてあるんですよね。
でも、実際にメリル先生と対峙すると
反論する隙もなく、押し切られそうですよね。