製作1961年 フランス・イタリア 監督:ロジェ・ヴァディム
原作:ジョセフ・シェルダン・レ・ファニュ
脚本:クロード・ブリュレ、クロード・マタン、
ロジェ・ヴァディム、ロジェ・ヴァイヤン
出演:メル・ファーラー、エルザ・マルティネリ、
アネット・ヴァディム
ホラーに分類しましたが、怖い作品ではないです。
美しく退廃的で、その手のものが好きな方には
たまらない作品だと思います。
(あらすじ)
ローマ近郊の古城に住むカーンシュタイン家は
吸血鬼の末裔と言う伝説があった。
レオポルト・カーンシュタインはジョルジア嬢と
婚約を発表、そんな中吸血鬼ミラーカにそっくりな
カーミラ・カーンシュタインは・・・・。
カーミラはレオポルトが好きらしいのですが、
それよりも女性とのからみの方に目がいっちゃいます。
カーミラもジョルジアも召使の女の子も
みんなとってもキレイです。
直接的な表現はないのだけれども
わけもなくドキドキしながら見てました。
ストーリー的には私はロジェ・ヴァディム監督と
あまり相性がよくないようで、
そんなにひきこまれはしませんでした。
でも、カーミラの美しさだけで
十分見るに値する作品だと思います。
(上から目線でごめんなさい。)
この映画作品は、何度かテレビ放送で観た記憶があります。
全体に流れるあの物哀しげなピアノの曲が印象的ですね。
多分英語のアナグラムを並べ替えるとそうなる?のかなと思ったのが
カ-ミラ→ミラルカ→ミルカラ?という名前でした。
なのでアナグラムのからくりが分かると吸血鬼の正体も分かる様になっていたのかな?と思いました。
退廃的な雰囲気が全体的に漂って
妖しいけれど美しい作品でした。
原作の「吸血鬼カーミラ」の設定では
吸血鬼は生前の身分に縛られるそうで
ミラーカ (Millarca) 、カーミラ (Carmilla) と
名前を構成する文字も縛られているそうです。
アナグラムというご推理は正解ですね!
小説の方はあの有名なブラム・ストーカーの「ドラキュラ」に
多大な影響を与えたと言われているそうです。