ルナシー 原題:SILENI
製作2005年 チェコ 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル
出演:パヴェル・リシュカ、ヤン・トジースカ、
アンナ・ガイスレロヴァー
万人にはお勧めできないけれど
ヤン・シュヴァンクマイエルの作品が気になります。
目を背けたくなるような醜悪な画像も時にあるけれど、
それでも何だかひかれるのです。
(あらすじ)
ジャン・ベルロは悪夢にうなされ、泊まっていた宿の
部屋を破壊してしまう。
そんなベルロに興味を持った侯爵は部屋代を肩代わりし、
ベルロを自分の城へと招待するが・・・。
エドガー・アラン・ポーの作品『早すぎた埋葬』と
『タール博士とフェザー教授の療法』と、
マルキ・ド・サドの人物像から着想を得たそうです。
物を少しずつ動かしながらコマ撮りしていく手法は
普通は粘土とかかわいらしいものを想像しますが
ヤン・シュヴァンクマイエルの場合は
生肉や臓物が動くのです。
初めて見る人はものすごい衝撃ではないでしょうか。
目を背けたくても背けられないすさまじさの中で
心に向かってまっすぐに真実というナイフを
突き刺されるような感覚を受けました。
誰も死ななくても十分に怖い、
監督が言ったとおりの「哲学的ホラー」映画なのです。
ボクはこの作品は見ていませんが、チェコの人形アニメにハマったことがあり、
特にシュヴァンクマイエルはかなり刺激的でした。
>目を背けたくても背けられないすさまじさの中で
>心に向かってまっすぐに真実というナイフを
>突き刺されるような感覚を受けました。
マミイさんのこの表現、すばらしいです。
本作も機会があれば見てみたいな。
ケンさんはシュヴァンクマイエルご存知なのですね。
本当に刺激的ですよね。
一応ジャンルはホラーになってます。
ケンさんはホラーは見ないと以前におっしゃっていましたが
シュヴァンクマイエル流のホラーという事で
機会があればぜひご覧になってみてください。