臨死 原題:THE INVISIBLE
製作2007年 アメリカ 監督:デビッド・S・ゴイヤー
原作:マッツ・ヴォール
脚本:ミック・デイビス、クリスティーン・ルーム
出演:ジャスティン・チャットウィン、
マルガリータ・レヴィエヴァ
タイトルからホラーっぽいのを想像していましたが
全然違いました。
何で録画しようと思ったのか忘れましたが、
なかなかよかったです。
(あらすじ)
ニックは母子家庭で育つが、成績優秀で生活も安定していた。
ある日ニックは不良グループのボス的存在の少女アニーから
勘違いによる暴行を受け
森に置き去りにされてしまうが・・・・・。
ニックは傍から見ると幸せな生活を送っているように
見えますが、憂いを含んだ表情が示すとおり
本人はその生活に満足できていません。
アニーも同じような状況の生まれなのですが
ニックとは正反対の落ちこぼれで周りの大人から
苦々しく思われています。
でも、二人とも根っこは同じなんです。
二人のセリフもどことなくシンクロしており、
二人が出会うのは必然だったのだと思いました。
この映画がフツウの映画と違うところは
主人公が臨死体験をしているのですが、
他の人に思いっきりぶつかったりしてるんです。
(・・・と死にそうな本人だけが感じていて
実際は何も動かせず、叫ぶ声すらも聞こえない状態です。)
そこが斬新だな〜と思いました。
親が自分をどれほど想っているかというのは
子供には全くわかっていないんですよね。
そういうのをちゃんと表現できていたような気がします。
ボタンのかけ違いですれ違ってしまった人生を
最初からやり直すことはできないけれど、
かけ違いを直して生きていく事はできます。
生きる事の大切さを教えてくれる映画だと思いました。
【関連する記事】
親子のボタンの掛け違いは、人生全体に影響を与えると思いますが、実は、よくある話ですよね。
自戒を込めて見てみたい様な・・・コワイような・・・
主人公は夫を亡くして気丈に生きる母を
強い存在だと思い、自分を認めてもらえないと
思いこんじゃってるんです。
子供としての気持ちもわかるし、
母としての気持ちもよくわかりました。
うちはまだ子供が小さいから何でも話してくれますが
だんだんと成長するにつれすれ違う事も増えてくるんでしょうね。