コッポラの胡蝶の夢 原題:YOUTH WITHOUT YOUTH
製作2007年 アメリカ・ドイツ・イタリア・フランス・ルーマニア
監督:フランシス・F・コッポラ
原作:ミルチャ・エリアーデ
脚本:フランシス・F・コッポラ
出演:ティム・ロス、アレクサンドラ・マリア・ララ
原題と邦題が違う映画ですが、
(原題は原作と同じ「若さなき若さ」です。)
なかなかいい邦題だと見終わってから思いました。
途中は何のことやらさっぱりわかってなかったですが。
(あらすじ)
言語学者のドミニクは最愛の恋人と別れ
一心不乱に研究を重ねてきたが
70歳を過ぎても完成の見通しはたっていない。
打ちひしがれたドミニクは自殺を決意するが
雷に打たれ瀕死の重傷を負う。
奇跡的に命をとりとめたドミニクの身体は
若者にしか見えなかった・・・・・。
なんとも不思議な映画です。
原作もこんな感じみたいです。
ミルチャ・エリアーデというのは
ルーマニアの宗教学者でもあるらしく、
インドやらの宗教的なお話がたくさん出てきました。
あんまり書くとネタバレになってしまいますが、
夢と現実を区切るものってなんでしょうね。
江戸川乱歩が「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」と
色紙に書くと知ったのは私が中学生の時だったのですが、
とっても衝撃を受け、今でも心に残っています。
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『ゴッドファーザー』は誰でも知ってますが、
この映画を見た人は少数派でしょうね。
ボクは結構好きな作品です。
映画作りでは苦労ばかりのコッポラ監督ですが、
なぜかワイン作りで大成功して、
そのお金で好事家向けの映画を作れたんですよね。
監督の人生こそが、「胡蝶の夢」の様だと思いました。
ケンさんがブログDEロードショーで
『ゴッドファーザー』をチョイスしなければ
多分みてなかったと思います。
ありがとうございました。
へ〜、コッポラ監督はそんな人生を歩んでいるのですか。
知りませんでした。
どんなワインを作ってるんだろう、気になります。
ちなみに私はブラッド・ピットと
アンジェリーナ・ジョリーが作っている
というワインは飲んだ事あります。
不思議な映画だったので、
もうちょっと年を取ってから
再見してみたいです。
コッポラ監督が映画を撮った年に観ると
感慨深いかもしれませんね。