白い肌の異常な夜 原題:THE BEGUILED
製作1971年 アメリカ 監督:ドン・シーゲル
原作:トーマス・カリナン
脚本:ジョン・B・シェリー、グライムス・グライス
出演:クリント・イーストウッド
ジャンルが何かさっぱりわからないけど、
なんだかゾッとするタイトルのような気がします。
原題の「BEGUILED」は騙すとか欺くという意味らしいです。
(あらすじ)
南北戦争末期、森の中で女だけで暮らす女子学園があった。
ある日少女が敵である北軍兵士マクバーニーを見つけ
負傷した彼を学園内で保護するが・・・・・。
女の園にクリント・イーストウッドのような
魅力的な男がやってきたら、そりゃあ誰だって
夢中になってしまいますよね。
好意が嫉妬や憎しみに変わるところは怖かったです。
何よりもゾッとしたのは、本心を何重にも
ベールに包み、しれ〜っとした表情で
淡々と会話をするところです。
女は怖い・・・っていう映画だけれども、
イーストウッド演じる北軍兵士も平気で嘘ついたり
調子よくあちこちの女に手を出してるんだから
どっちもどっち、と言えなくもないかも。
とくに、邦題から色っぽいのを想像した男性や、ハーレムを一瞬でも夢見たことがある男性には恐怖だろうな(笑)
途中、脚を切るというくだりがあったと思うんですが、本当に切る必要があったと100%は信用できないとこがまた・・・。
>イーストウッド演じる北軍兵士も平気で嘘ついたり調子よくあちこちの女に手を出してるんだからどっちもどっち、と言えなくもないかも。
あはは、同感です。でも、行儀よくしてても同じ結果だったかも・・・と思ってしまうくらい彼女たちが恐かったです。
熱帯夜にねっとりとまとわりつくような怖さを感じました。
私は官能サスペンスなのかな?と思いつつ
見始めたのですが、全然違いました。(笑)
足を切るのも怖かったですが、
殺意がありながらそれを隠しつつ
会話するのが非常に怖かったです。
この映画の後も何事もなかったように
暮らすんでしょうね、あぁこわ!
これはかなり昔、TVでの観賞でしたが…女性って凄く恐い!と思うほどのサスペンスでした。
イーストウッドが演じる北軍兵士も、女性と見れば手を出していたんでしょうねぇ。まぁ、ある程度は自業自得だったのかもしれませんけど。(^^;
それにしても邦題名を付ける人って原題を無視することが多いですよねぇ。これは昔も今もですけど。
「真夏のホラー特集」に入っていてもおかしくないくらい
ゾッとする映画でした。
戦時中でお互いに抑圧された欲望があって
・・・・という状況なので
誰かれかまわず手を出すのはわからないでもないですが
こんなに手痛いしっぺ返しが待っているとは
夢にも思わなかったでしょうね。
今のカタカナそのまんまっていうのも
パッと聞いて意味がわからないし、
芸がないようにも思えますが
かといってひねりすぎるのも困り者です。
水野晴郎さんがつけた邦題は結構好きです。
『007/危機一発』とか『華麗なる賭け』とか。