2010年04月17日

運命に翻弄される二人


肉体の悪魔 原題:LE DIABLE AU CORPS
製作1947年 フランス 監督:クロード・オータン=ララ
原作:レイモン・ラディゲ
脚本:ピエール・ボスト、ジャン・オーランシュ
出演:ジェラール・フィリップ、ミシュリーヌ・プレール


ジェラール・フィリップは相変わらず素敵でしたが、
高校生には見えませんでした・・・・・残念。

(あらすじ)
第一次世界大戦中、高校生のフランソワは
マルトという年上の女性と出会う。
マルトに恋焦がれるフランソワ。
マルトには出征中の婚約者がいたが、
フランソワと関係を結んでしまう・・・・・。


高校生には見えないけれど、
苦悩するジェラール・フィリップは素敵でした。

婚約者がいながらフランソワと関係を続けるマルトが
勝手にも思えるのですが、この時代だと仕方がないのかも。
原作者は17歳でこの作品を執筆したのだとか。
そう考えるとすごいなぁと思います。


2012.05.06追記
原作を読んで1カ月ほどしてから再見。
17歳で執筆したというだけあって、
原作でのフランソワは精神的にかなり「大人」で
(もちろん、子供特有の他を傷つけてしまうほどの
鋭い感受性も持っているけれど。)
ジェラール・フィリップの演技には
今回の再見ではとっても納得できました。
でも、映画の方がより「子供」らしかったように思います。
(原作読破後から少し時間が経過しすぎて
断言はできないですけど・・・・・。)

あと、映画ならではの情景描写が
とっても素晴らしかったです。
二人が初めて結ばれた時、裸体や絡みはあえて映さず
(まあ、この時代は映せなかったでしょうが)
暖炉の燃え上がる火で表現したり、
お葬式でこれからの二人の行く末を暗示させたり、
二人の別れの時の冷たい雨・・・・・・
これらの映像がとっても好きです。

ただ、お話自体は原作と少し違ったし、
時間の経過の説明がなくて少々唐突な印象がありました。
ぜひとも、原作を読むことをおススメいたします!


posted by マミイ at 23:03| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(2) | ラブ・ロマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは☆

朝、コメントに書かせてもらった通りに、こちらにお邪魔させてもらいます〜♪

私が彼に出会った作品です。でもこの時は彼よりもラディゲに夢中になって、文庫本を数冊買って読みました。そういう事もずっと忘れていて、最近よく思い出せるようになったのです。

タイトルは直感の場合もあれば、考え込まれる場合もあるとの事、素晴らしいですネ☆
私が映画に付けている「賞」も、同じような感じです。

この作品自体はあまり覚えていないので、再見したいと思います。
Posted by miri at 2010年08月06日 13:22
miriさん、こんにちは。
どこにでもウェルカ〜ムです♪

おぉ、miriさんは原作が先なのですか。
今は時間がないので読めていませんが、
私は本を読むのも好きです。
今度、ラディゲに挑戦してみようかしら。

高校生という設定は無理がありますが
ジェラール・フィリップは素敵でした。
ジェラールは何度でもみてみたい!という
気持ちにさせてくれますね。
Posted by マミイ at 2010年08月06日 23:35
こんにちは☆
再見しました〜!
12月1日に記事をアップしますので、またTBさせて頂きますね〜♪

>高校生には見えませんでした・・・・・残念。

ところが、今回よくよく見てみると、彼は容貌は高校生には見えないけど、それをカバーする演技力があるなぁ〜と思いました☆
もちろん脚本にそう書いてあって、監督が演出するのでしょうけど、私にはそれ以上に見えたのです♪
本当に再見して、良かったです☆
Posted by miri at 2011年11月29日 13:00
miriさん、こんにちは。

最近フランスの子どもが主人公の本や映画(マルセル少年)を観て
フランス人は日本人よりもませてる・・・っていうと
変ですが、精神的に大人になるのが早い印象を受けました。

だから、今考えると
高校生に見えないって何度も書いてた自分が
恥ずかしく思えました^^;
私もまた彼の演技力を再見してみたいです。
Posted by マミイ at 2011年11月30日 10:04
こんにちは☆

昨夜は有難うございました♪

>あと、映画ならではの情景描写が
>とっても素晴らしかったです。

オータン=ララ監督って、なんというか いまいちな作品もありますけど、この作品はまぁまぁ良かったですね☆

>・・・これらの映像がとっても好きです。

マミイさんのご指摘のシーンは、私も好きです☆
本はもう読めないと思うのですが、目がもう少し落ち着いたら、読めると良いな〜のリストにあげておきますね〜!!!
Posted by miri at 2012年05月07日 10:08
miriさん、こんにちは。

>マミイさんのご指摘のシーンは、私も好きです☆
比べるのは無粋かもしれないですけれど、
やはり原作の方が心理描写が深いですよね。
でも、映画ならではの映像での描写が
この映画ではよかったと思いました。


ジェラール・フィリップは原作をきちんと読みこなしていて
原作の主人公に近い演技をしていたように思います。
筆者が精神的に大人びていたから
(一般的な)高校生に見えないのは当たり前の事でした。
miriさんにラディゲの事を教えてもらわなかったら
できない発見でした。ありがとうございます!

本は映画よりも目を酷使するからなかなか読めないですよね。
早く目が落ち着かれますようにお祈りしています☆
Posted by マミイ at 2012年05月08日 09:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

230・Le Diable Au Corps (肉体の悪魔)
Excerpt: ↓ この文化講座のパンフレットです 【   】 1946・FRANCE 11月1日(水) 市民文化講座 1 ―○○区役所ホールに...
Weblog: 映画鑑賞の記録
Tracked: 2010-08-06 13:18

ジェラール・フィリップ 再見2作品 ミニ感想
Excerpt: 映画鑑賞の記録 2 (1−363) Les Belles de Nuit (夜ごとの美女)  (2回目) 1952・FRANCE 好きな監督洋画 11月下旬 買ったDVD..
Weblog: 映画鑑賞の記録
Tracked: 2011-12-01 08:34

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。