肉体の悪魔 原題:LE DIABLE AU CORPS
製作1947年 フランス 監督:クロード・オータン=ララ
原作:レイモン・ラディゲ
脚本:ピエール・ボスト、ジャン・オーランシュ
出演:ジェラール・フィリップ、ミシュリーヌ・プレール
ジェラール・フィリップは相変わらず素敵でしたが、
高校生には見えませんでした・・・・・残念。
(あらすじ)
第一次世界大戦中、高校生のフランソワは
マルトという年上の女性と出会う。
マルトに恋焦がれるフランソワ。
マルトには出征中の婚約者がいたが、
フランソワと関係を結んでしまう・・・・・。
高校生には見えないけれど、
苦悩するジェラール・フィリップは素敵でした。
婚約者がいながらフランソワと関係を続けるマルトが
勝手にも思えるのですが、この時代だと仕方がないのかも。
原作者は17歳でこの作品を執筆したのだとか。
そう考えるとすごいなぁと思います。
2012.05.06追記
原作を読んで1カ月ほどしてから再見。
17歳で執筆したというだけあって、
原作でのフランソワは精神的にかなり「大人」で
(もちろん、子供特有の他を傷つけてしまうほどの
鋭い感受性も持っているけれど。)
ジェラール・フィリップの演技には
今回の再見ではとっても納得できました。
でも、映画の方がより「子供」らしかったように思います。
(原作読破後から少し時間が経過しすぎて
断言はできないですけど・・・・・。)
あと、映画ならではの情景描写が
とっても素晴らしかったです。
二人が初めて結ばれた時、裸体や絡みはあえて映さず
(まあ、この時代は映せなかったでしょうが)
暖炉の燃え上がる火で表現したり、
お葬式でこれからの二人の行く末を暗示させたり、
二人の別れの時の冷たい雨・・・・・・
これらの映像がとっても好きです。
ただ、お話自体は原作と少し違ったし、
時間の経過の説明がなくて少々唐突な印象がありました。
ぜひとも、原作を読むことをおススメいたします!
【関連する記事】
朝、コメントに書かせてもらった通りに、こちらにお邪魔させてもらいます〜♪
私が彼に出会った作品です。でもこの時は彼よりもラディゲに夢中になって、文庫本を数冊買って読みました。そういう事もずっと忘れていて、最近よく思い出せるようになったのです。
タイトルは直感の場合もあれば、考え込まれる場合もあるとの事、素晴らしいですネ☆
私が映画に付けている「賞」も、同じような感じです。
この作品自体はあまり覚えていないので、再見したいと思います。
どこにでもウェルカ〜ムです♪
おぉ、miriさんは原作が先なのですか。
今は時間がないので読めていませんが、
私は本を読むのも好きです。
今度、ラディゲに挑戦してみようかしら。
高校生という設定は無理がありますが
ジェラール・フィリップは素敵でした。
ジェラールは何度でもみてみたい!という
気持ちにさせてくれますね。
再見しました〜!
12月1日に記事をアップしますので、またTBさせて頂きますね〜♪
>高校生には見えませんでした・・・・・残念。
ところが、今回よくよく見てみると、彼は容貌は高校生には見えないけど、それをカバーする演技力があるなぁ〜と思いました☆
もちろん脚本にそう書いてあって、監督が演出するのでしょうけど、私にはそれ以上に見えたのです♪
本当に再見して、良かったです☆
最近フランスの子どもが主人公の本や映画(マルセル少年)を観て
フランス人は日本人よりもませてる・・・っていうと
変ですが、精神的に大人になるのが早い印象を受けました。
だから、今考えると
高校生に見えないって何度も書いてた自分が
恥ずかしく思えました^^;
私もまた彼の演技力を再見してみたいです。
昨夜は有難うございました♪
>あと、映画ならではの情景描写が
>とっても素晴らしかったです。
オータン=ララ監督って、なんというか いまいちな作品もありますけど、この作品はまぁまぁ良かったですね☆
>・・・これらの映像がとっても好きです。
マミイさんのご指摘のシーンは、私も好きです☆
本はもう読めないと思うのですが、目がもう少し落ち着いたら、読めると良いな〜のリストにあげておきますね〜!!!
>マミイさんのご指摘のシーンは、私も好きです☆
比べるのは無粋かもしれないですけれど、
やはり原作の方が心理描写が深いですよね。
でも、映画ならではの映像での描写が
この映画ではよかったと思いました。
ジェラール・フィリップは原作をきちんと読みこなしていて
原作の主人公に近い演技をしていたように思います。
筆者が精神的に大人びていたから
(一般的な)高校生に見えないのは当たり前の事でした。
miriさんにラディゲの事を教えてもらわなかったら
できない発見でした。ありがとうございます!
本は映画よりも目を酷使するからなかなか読めないですよね。
早く目が落ち着かれますようにお祈りしています☆