羅生門
製作1950年 日本 監督:黒澤明
原作:芥川龍之介
脚本:黒澤明、橋本忍
出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬
ポール・ニューマン出演の『暴行』という映画がおもしろかったので、
元ネタとなった本作がとっても観たかったのです。
題名は『羅生門』だけど、小説は『藪の中』が原作だそうです。
(あらすじ)
豪雨の羅生門で杣売りと旅の僧が雨宿りをしている。
後から下人が加わり、しきりと「わからぬ」とつぶやく彼らから
ある事件について話を聞くのだが・・・。
盗人の多襄丸、手篭めにされた貴族の女、殺された夫の霊による
言い分が聞かされますが、全部状況が微妙に違うのです。
だから杣売りと僧は頭をかかえてしまったのですが、
彼らの誰かが嘘つきで一人だけが真実を語っているのでしょうか?
そもそも、真実とは一体なんなのか???
それを考えると「わからぬ」という事になると思います。
人間、誰しも嘘をつこうとしなくても、
事実を歪めて・・・というと言葉は悪いですが
自分の良いように解釈してしまうものだと思います。
出来事の細かい部分まで覚えている人間なんて皆無と思いますし
人の証言だけでは事件は解決できないと思いました。
人間は過ちを犯すし、どうしようもないのかもしれませんが
それでも捨てたもんじゃないなと思わせてくれる
ラストがよかったです。
>事実を歪めて・・・というと言葉は悪いですが
自分の良いように解釈してしまうものだと思います。
ウソをつく人もいますよ〜。
>出来事の細かい部分まで覚えている人間なんて皆無と思いますし
異常に覚えている瞬間というモノがありますが、それさえも時間が経つとどうなんだろう?と思えますよね。
>それでも捨てたもんじゃないなと思わせてくれる
>ラストがよかったです。
本当に良かったですね♪
嘘をつく人ももちろんいますけど、
自分は嘘をついている自覚がなくっても
ちょっとした勘違いや思いこみで
出来事を「歪めて」とらえてしまう人がいます。
割と身近にいるので・・・^^;
目撃証言って当てにならないらしいですね。
テレビの実験なんかで犯人の服装も人相も
ほとんど覚えていない人が多かったように記憶しています。
(私も実際にやってみましたが、全然覚えていませんでした^^;)
記憶も難しいですよね。
本当にちゃんと覚えている事もあるけれど、
想い出が美化されたりして事実と変わってる事もありますね。
そういえば、小学校の遊具を大きくなってから見た時に
もっと大きいと思っていたのに!とビックリした事があります。