WATARIDORI 原題:LE PEUPLE MIGRATEUR
製作2001年 フランス 監督:ジャック・ペラン、
ジャック・クルーゾ、ミッシェル・デバ
実はそんなに観る気はなかったのですが、
『ロバと王女』の王子様、ジャック・ペランが
監督とナレーションをしていると言う事で
気になって観てみました。
渡り鳥達を延々と撮り続けたドキュメンタリーです。
鳥を擬人化したり・・・など、余計な演出やナレーションがなく
とってもシンプルなつくりです。
作りはシンプルですが、コレを撮影するためには
鳥を人間に慣らさなければここまで近くによって撮影する事は
不可能です。
スタッフ達は卵から返して、飛行機の音を聞かせたりと
並々ならぬ努力をしたらしいです。
鳥が飛ぶ姿をこんなに近くで見たのはほぼ初めてですが、
飛ぶ姿ってとっても美しいですね。
飛ぶために必要な筋力と身体のフォルム、軽さ・・・・・
全てが自然によって計算しつくされた美しさなのでしょう。
鳥の美しさだけでなく、自然の美しさも素晴らしかったです。
が、段々とそういった自然が少なくなってきているのも
また事実です。
鳥が毎年何千キロも離れた場所から同じ場所に帰ってくるのは
考えてみるとすごい事ですよね。
真似しろって言われても無理です。
鳥達を見ながら、色々と考えさせられた作品でした。
鳥が好きでなかったら、はっきり言って退屈すると思います。
音楽やナレーションがシンプルで
変に押し付けがましくなかったのもよかったです。
今、公開中の『オーシャンズ』もジャック・ペランが
監督なのですね。
実は観に行くつもりはなかったのですが、
ちょっと興味がわいてきました。
レディースデーとか安い日に行ってみようかしら。