2009年11月20日

「生きる」とは


潜水服は蝶の夢を見る 原題:LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON
製作2007年 フランス・アメリカ 監督:ジュリアン・ベルナール
原作:ジャン=ドミニク・ボビー
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、
マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ


敏腕雑誌編集長でありながら42歳の若さにして
脳血管障害で全身麻痺となり、唯一動くまばたきだけで綴った
自伝がもとになった映画です。

(あらすじ)
ジャン=ドミニク・ボビーはある日病院で目覚める。
身体を動かす事も話す事もできない自分に戸惑うが
脳血管障害でロックト・イン・シンドロームという病気に
なってしまったと説明を受ける。
彼は残された左目の瞬きだけで意思を伝え
これまでの人生を振り返り、本を出版しようとする・・・・・。


どういう状態を「生きてる」って言うんでしょう。
ジャン=ドミニクは左目の瞬きだけで自分が生きている事の
証明を果たしました。
身体は不自由でも想像力は自由だ・・・・というセリフが
とても印象に残りました。

私は昔は職業柄、植物状態の方と接する機会がありました。
彼らはもちろん、意思を伝える手段がありません。
それでも彼らが生きていないと思ったことは一度もありません。
まだ30数年しか生きてない私には答えを出す事はできないけれど、
「生きている」という事を深く考えさせられた作品でした。

マチュー・アマルリックは新ボンドの『慰めの報酬』に
出てましたが、メヂカラがすごいですね。
とてもひきつけられました。
途中まで本当に病人かと思ったくらいでした。


ジャン=ドミニク・ボビー本人が出演しているドキュメンタリー
『潜水服と蝶〜20万回の瞬きで綴られた真実』も
観ましたが、(DVDでは初回特典でついてるみたいです)
外国のドキュメンタリーって変なコメンテーターとか
お涙ちょうだい的なナレーターがいなくて
ただただ真実のみを記録しているんですよね。
ジャン=ドミニク・ボビーの姿に感銘を受けるとともに
周りの人々の多くの愛にあふれている事が
すばらしかったです。


いつか原作を読んでみたいです。
とりあえず、アマゾンのカートにいれときました。
posted by マミイ at 10:09| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 実在の人物・事件が元ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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