博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて
水爆を愛するようになったか
原題:DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB
製作1964年 イギリス・アメリカ 監督:スタンリー・キューブリック
原作:ピーター・ジョージ
脚本:スタンリー・キューブリック、ピーター・ジョージ、
テリー・サザーン
出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット
ブラックコメディって笑うのが難しいと思ってます。
特に戦争が題材の場合は笑っていいもんだかどうだか
いつも迷ってるうちに映画が終わってしまいます。
だからといって、おもしろくないわけではないんですが。
(あらすじ)
アメリカ空軍の司令官がソ連への一斉攻撃を命令した。
事態を知った大統領はなんとか止めようとするが・・・・・。
戦争っていうだけで私にとっては非日常的な状況であり、
そこに狂った人間がいたとしてもなんだか笑えないです。
完全なフィクションのはずなのに、秘められたリアルさを
感じてしまうからかもしれません。
完璧な指令系統を持っていたはずなのに、
間違った作戦を解除することもできずに右往左往する様は
おもしろいというよりも怖かったです。
やっぱり人間のする事に「完璧」はありえないですね。
ラストの歌と映像のミスマッチがすごいです。
笑う・・・というよりは衝撃的な映画でした。
1人3役のピーター・セラーズとジョージ・C・スコットの
怪演もあって、ラストまで一気にみせてくれます。
93分と短い作品でありますが、終わった後
呆然としてしまいました。
やっぱ、キューブリックはすごい人です。