アラバマ物語 原題:TO KILL A MOCKINGBIRD
製作1962年 アメリカ 監督:ロバート・マリガン
原作:ハーパー・リー
脚本:ホートン・フート
出演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、
フィリップ・アルフォード、ロバート・デュバル
映画『カポーティ』を観てからみたかった作品No.2です。
カポーティがモデルになった人物はどれかと思いながら観ました。
(兄妹の友人ディルがそうらしいです。)
(あらすじ)
恐慌後の1930年代、弁護士の父を持つジェムとスカウトの
兄妹は毎日元気に遊びまわっていた。
ある日父が白人女性を暴行した黒人の弁護を
引き受けることになり・・・・・。
妹の視点で描かれた作品です。
あくまでも主役は子供たちだと思います。
子供の世界の話と大人の話(父の働く法廷)が入り混じりますが
混乱することもなく、きっちりと描かれていました。
そしてなによりグレゴリー・ペックがかっこいいです。
理想の父親ですね。
きちんと聞く耳と判断する頭をもっており
絶対に頭ごなしになることはありません。
すっごいステキでした。
黒人差別など色々な偏見があった時代です。
しかし、偏見を持たずに相手の身になって考えることは
現代でも難しいことです。
胸を打つお話をさらりとまとめているのもよかったです。
もっと色々なエピソードがあるそうなので、
原作が気になる作品です。
「老人と海」も読んでみたいし、
そろそろ図書館に行ってみようかなぁ・・・・・。
実は引っ越してからいまだに市立図書館に
行ったことがないんです。
あはは、ディルのこと知ってたんですね〜。私はこれを知った時、「カポーティ」の彼からは想像もつかなくて驚いてしまいました。
あの家で、黒人の家政婦が母代わりのようにしていたのも、あのお父さんのおかげですよね。子供たちはあの事件で初めて差別に触れたのかな?
彼らにはいつまでも仲良し家族でいてほしいです。
先に『カポーティ』を観て
登場人物を調べていたらこの作品にたどりついたんです。
(「冷血」も「アラバマ物語」も原作本を
まだ手にとってすらいませんけど^^;)
フィクションとはいえ、ハーパー・リーはこの作品通りの
利発な女の子だったんでしょうね。
家族の絆って大切だなと思える映画でした。
お互いを尊敬し、尊重する素晴らしい家族でした。
本当にずっとこのままでいてほしいですね。