2009年03月27日

愛を知らずに育つ


フランケンシュタイン 原題:MARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN
製作1994年 アメリカ 監督:ケネス・ブラナー
原作:メアリー・シェリー
脚本:スティーブン・レディ、フランク・ダラボン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ケネス・ブラナー、
トム・ハルス、ヘレナ・ボナム=カーター、エイダン・クイン


フランケンシュタインというと、どちらかというと
「創造物」の事を言う場合が多いと思いますが、
本作はフランケンシュタイン博士が主人公でした。

(あらすじ)
北極航路開拓を目指す冒険団の元に1人の男が現れた。
男はビクター・フランケンシュタインと名乗り
驚くべき話を始めたのであった・・・・・。


怪物の出てくるホラーというよりは
「怪物」を作り出すまでに至った経緯を主に描いています。
とりつかれていたわけではないけれど、
死者を甦らせる事に執着し、周りの意見も聞かず
その後のことを考えもせずただただ研究に打ちこむ姿は
やはり異常だと思いました。

「怪物」を作り出してしまった後の博士は責任逃ればかりで
その後ふりかかった悪夢はある意味自業自得だと思いました。
何かを産み出すことには責任が必ず生じるのです。

ロバート・デ・ニーロ演じる「怪物」には
強大な力の内側にある、愛を知らない哀しさを感じました。
愛を知りかけては裏切られ・・・・、
博士に対する執着も、恨みからくるというよりは
自分に注目してほしい、愛してほしいということの
裏返しだと思いました。

もしも博士が責任を持って愛していたら、
もっと別の展開になったんだろうなぁと思いました。
とはいえ、愛情は責任感から生まれるものではありません。
父性の出現はいつからか、など本題とは関係ないことを
考えてしまいました。
posted by マミイ at 17:07| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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