ロード・トゥ・パーディション 原題:ROAD TO PERDITION
製作2002年 アメリカ 監督:サム・メンデス
原作:マックス・アラン・コリンズ、リチャード・ピアス・レイナー
脚本:デビッド・セルフ
出演:トム・ハンクス、ポール・ニューマン、タイラー・ホークリン
ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ
実は前に1度観た事あるのですが、
その時は特に何も思いませんでした。
遅いけれどポール・ニューマン追悼の意もこめて再見しましたが
これはギャング映画ではなくて、愛の物語だと気づきました。
(あらすじ)
大恐慌時代のアメリカ。マイク・サリヴァンは
2人の息子の良き父であったが、
町を牛耳るマフィアのジョン・ルーニーの片腕として働き、
ジョンからも息子同然にかわいがられていた。
ジョンには実の息子コナーがいたが、能力は低かった。
マイクの息子マイケルは父の仕事が気になり、
ある晩父の車に隠れて一緒についていくが・・・・。
どんなにバカでろくでなしであろうとも、
親は子供のことを決して嫌いになったりはしません。
むしろ、手がかかる子ほどかわいいのかも。
ポール・ニューマン演じる町の実力者ジョン・ルーニーも
息子の事となると正常な判断ができなかったのだと思います。
ろくでなし息子をダニエル・クレイグが好演してました。
実の親子であっても愛し方や愛され方、
ちょっとした想いのすれ違いで
自分は嫌われていると感じてしまうことがあると思います。
それを解決するためには想いをぶつけあうしかないのです。
そういう内面的な描き方が非常にすばらしかったです。
殺し屋役でジュード・ロウが出てましたが、
今回は元々薄い髪の毛(失礼!)をさらに自分で抜いてます。
まさに役者魂ですね〜。
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これは親子の物語でしたよね。
どんな親子でも、根底には理屈ではない絆があるわけですよね。
ポール・ニューマンは素晴らしすぎた。
ハンクスの長男とクレイグさんは、父親に対して似た気持ちを持っていたんだと思いますね。
自分を好きになって、自分を認めて欲しいという切実な願いです。
サム・メンデスの最高傑作だと思いますね。
逃亡劇としてはまあまあかな、と
上から目線で観てましたが
親子愛に注目するととてもおもしろかったです。
トム・ハンクスとダニエル・クレイグ、
そしてトム・ハンクスの息子役の子も
みんな気持ちは同じなんですよね。
私もおんなじ気持ちをもってます。
サム・メンデスの最高傑作・・・私も同意見です。
(・・・って『アメリカン・ビューティー』しか
観たことがないのですが。)