冷血 原題:IN COLD BLOOD
製作1967年 アメリカ 監督:リチャード・ブルックス
原作:トルーマン・カポーティ
脚本:リチャード・ブルックス
出演:ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン
『カポーティ』を観てから、ずっと観たかった作品です。
トルーマン・カポーティが原作を書いていて、
実際の事件が元になっています。
(あらすじ)
カンザスの平和な田舎町で農場を営む一家の
惨殺事件が起きる。
犯人はペリーとディックという2人の若者。
なぜ、2人は凄惨な事件を起こしたのか・・・・・。
モノクロの作品ですし、古いものなので
殺人のシーンなどは直接的な描写はないです。
当時はショッキングな事件でしたが、
今はありふれた事件の一つかもしれません。
・・・・・・怖い事ですが。
犯人はどうしてこのような事件を起こしてしまうのでしょう?
フツウの人には一生わかりえない問題なのかも。
よくこういう事件では心神耗弱だとか喪失だとか言われますが、
正常な判断ができるのであれば殺人なんて
誰もしないと思います。
作中で犯人の生い立ちなどが言われますが、
同じ生い立ちでもすべての人が罪を犯すわけではありません。
思いやりの気持ちを教えてもらう事ができなかった人間、
他人を思いやる想像力がない人間というのが、
事件を起こすかどうかの分かれ目なのかもしれません。
本作を観るのならば、『カポーティ』も一緒に観る事を
おすすめいたします。