ハンニバル・ライジング 原題:HANNIBAL RISING
製作2007年 アメリカ・イギリス・フランス
監督:ピーター・ウェーバー
原作:トマス・ハリス
脚本:トマス・ハリス
出演:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス
公開当時からかなりの酷評だった本作。
覚悟して観ました。
・・・・・・かなりの覚悟が必要です。
(あらすじ)
1944年のリトアニア、戦時下で両親を亡くしたハンニバル少年は
山小屋で妹ミーシャと暮らしていたが
逃亡兵に発見され飢餓寸前だった彼らに妹を殺されてしまう。
復讐を誓ったハンニバルは・・・・・。
血も涙もない冷酷な怪物がどのように誕生したのか?
というお話なのです。
・・・・・が、どうです?これだけ悲惨な体験をしたのだから
精神が崩壊して怪物になったとしても仕方がないでしょう?
と言われているみたいで素直に納得できなかったです。
ココから観始めたら入りこめるのかもしれないですが、
彼が復讐しようとしている元兵士よりもレクター博士の方が
よっぽど残虐な事してましたし!(爆)
ギャスパー・ウリエル君・・・・・
予告編や宣伝でのインタビューでは男前にみえたのに
本作は青っちろい感じで、左右非対称な笑みが
(幼い頃犬に噛まれた傷だそうですね・・・)
より薄気味悪さをかもしだしていました。
ギャスパー君ほどの男前が年を取ると
ホプキンスさんに変わっちゃうってのが
最大の違和感だったのかもしれません!?
原作を呼んだ事のない私の勝手なイメージのレクター博士は
おいしそうだから殺し、食べちゃったという人。
人を殺すのに復讐なんて大義名分は必要のない人なのです。
だから違和感を感じまくりでした。
この世に生を受けた時からワイングラス片手に
「ルネッサ〜〜〜ンス!」・・・・・・ではなくって、
人の血を楽しむというぐらいの怪物っぷりが観たかったので
変にしみったれたお涙ちょうだいのお話は
私的には違和感しか感じませんでした。
DMCの歌じゃないけれど、
俺は父ちゃん母ちゃんいない。それは俺が殺したから!
ぐらいのクレイジーさが欲しかったです。
(でも、それだとサスペンスじゃなくってホラー映画に
なっちゃうかな。)
そうそう、ところで話は変わりますが、
逃亡兵のリーダー格リス・エヴァンス。
どっかで観た事があると思ったら、
『ノッティングヒルの恋人』でヒュー・グラントと
同居していたおもろい兄ちゃんでした。
シリアス路線もかなりイケテます!
ただ、アメリカって、日本をまだ誤解してるんだなと思うシーンが多々あった点は残念でした。
本作に不満が募る・・・・という
不思議な映画でした。
(まあ、私はそこまでのコアなファンではないのだけど。)
日本っていまだに神秘的な国なんですかね。
「ヒーローズ」の日本観もすごかったですし。