キング 罪の王 原題:THE KING
製作2005年 アメリカ 監督:ジェームズ・マーシュ
脚本:ジェームズ・マーシュ、ミロ・アディカ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ウィリアム・ハート
ガエルくんが好きなので出演作は観るようにしてますが
結構重たいテーマの作品が多いですよね、彼。
今回も覚悟して観ましたが、やっぱり難しかったです。
(あらすじ)
軍隊を除隊したエルビスは死んだ母から聞かされていた
父の元を訪れるためにテキサス南部の小さな町へと行く。
父の名はデビッド・サンダウ。牧師をしており、
妻と娘息子と幸せな家庭を築いている。
デビッドは突然の訪問に驚き、エルビスを冷たくあしらう。
エルビスはデビッドの娘マレリーに近づくのであった・・・。
エルビスはすごく大人しい感じで、何を考えているのかが
さっぱりわかりません。
マレリーに近づいた理由もさっぱりわからず、
解説なんかには「復讐のため」と書いてあったけど
今回のガエルくんは復讐に燃えるギラギラした感じではなく、
本当にそうなのか映画を観ただけではわかりませんでした。
でも、真意がわからないからこそ、怖いです。
エルビスの行動が信念に基づく計算されたものなのか、
突発的にカラダが反応してしまった事故なのか・・・・
よめないからこそ考えさせられました。
現実世界でも他人の考えてる事って
はっきりとはわからないですよね。
だから世の中を生きていくのは難しいんでしょうか。
私は宗教的なコトはさっぱりわかりませんが、
デビッド牧師の考え方、すっごく怖かったです。
彼こそが偽善、罪の王なのかもしれません。
信心深く神の広い愛を実践しているように見えて
実は一番利己的なのはデビッドだと思いました。
ラストの後、デビッドはどんな行動をとるのか・・・・
非っ常に気になります。
余韻のある終わり方でした。