オリバー・ツイスト 原題:OLIVER TWIST
製作2005年 イギリス・フランス・チェコ
監督:ロマン・ポランスキー
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:バーニー・クラーク、ベン・キングズレー
予告どおり、新しいオリバーを観ました。
しかし、↓で観たのと大まかなストーリーは一緒でしたが、
細かなエピソードや人物設定があまりにも違うので
1947年版がまだ記憶に新しかった分、とまどってしまいました。
真っ白な頭で観たほうがよかったかな〜。
(あらすじ)
孤児のオリバー・ツイストは救貧院で問題児扱いされ
葬儀屋に奉公に出される。
そこでいじめられたオリバーはロンドンへと逃げ出すが・・・。
1947年版はブラウンロー氏とナンシー、お手伝いさん以外は
み〜んな悪い人として描かれていました。
だから、なぜオリバーが逃げ出そうとしたのかが
よく理解できました。
しかし、本作はその他にもいい人がいっぱい登場します。
葬儀屋さんもいい人っぽく見えたので
1度折檻されたぐらいで逃げ出したのは
ちょっと唐突に思えました。
そして、フェイギンすらいい人に見える時がありました。
清濁あわせもつのが人間なので、こちらの方が
より人間ドラマらしいのかもしれませんが、
その分複雑でわかりにくい部分が多かったです。
オリバー君も自分を持っているんだかいないんだか・・・・
ある人の家に強盗に入った時のエピソードは思わず
「おいおい!」ってツッコミそうになりました。
勧善懲悪でシンプルかつドラマチックな1947年版、
わかりにくいけど、その分考えさせられ余韻の残る本作、
同じ原作でこうも違うのかとビックリしました。
やっぱ、原作が気になります〜。