ユゴーの不思議な発明
ブライアン・セルズニック:著 金原瑞人:訳
アスペクト:発行
映画「ヒューゴと不思議な発明」を観て
疑問に思って解決できなかった点があったので
原作を読んでみました。
挿絵と言っていいのか・・・
膨大なモノクロのイラストが載っていて
とても空想しやすかったです。
(ベン・キングスレーもエイサ・バターフィールドもイラストそっくりでした。
C・G・モレッツはちょっとイメージが違いました。
モレッツちゃん、美しすぎ・・・・・。)
同じ構図で段々とアップになっていくイラストは
ある意味とても映画的で、本当に迫っているようにもみえました。
ところどころ、本物のメリエス氏の写真やイラストが
使用されているのもとてもよかったです。
物語は二部構成となっており
一部はからくり人形を直すまで、二部はその後の物語です。
そして、映画ではわからなかった点がきちんと説明されていました。
(イザベルの実の両親の事、
ユゴーの夢で機関車が出てきた理由も説明がされていました。)
映画はちょっと都合が良すぎる展開もあったのですが
(ファンタジーだからいいのかな。)
原作では整合性があっていて納得できました。
映画と違うラストもとてもよかったです。
読み終わった後で、改めてこの物語を思い返してみたら
とても深い感動が押し寄せてきました。
映画でも原作でも、
「ボク」が存在する理由というのがきちんと描かれているので
少年少女にぜひ観てもらいたい、読んでもらいたい作品だと思います。