2012年04月16日

大人っぽいけれど、残酷なほど子供っぽい


肉体の悪魔 レイモン・ラディゲ:著 中条省平:訳

フランス映画史の本と同時に購入してました。
以前にジェラール・フィリップ主演の『肉体の悪魔』を観て
原作に挑戦してみたかったのです。

原作の「僕」は想像していたよりずっと若くて驚きました。
若いんだけれども、とても鋭い観察眼を持っていて
大人びたところがあります。
でもやっぱり子供、残酷なまでにエゴイスティックな
愛の物語でもありました。

愛するがゆえに相手を尊重するかと思えば、
反対にエゴイスティックに相手を傷つける・・・・
相反する気持ちが同時に存在する愛の不思議さを
まざまざと見せつけられ、
後半は読むのを止める事ができないほどひきこまれました。

近日中に映画の『肉体の悪魔』を再見したいと思います。

posted by マミイ at 20:40| 大阪 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画原作本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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